【創造性の窓を全開にする】
共感によって拡がった可能性を、問題定義によってひとつの問いや目的に集約したら、その次は再び拡散のステージに移ります。どうすればそれを実現できるか?問題解決のアイデアをこれでもかと抽出していきます。

ここでのポイントは、「正解を探さないこと」です。あらゆる可能性を求めチームメンバーからありとあらゆる視点、アイデアを引き出すのです。またアイデアは何もない所からは生まれません。すでにあるものを誰も気が付かなかった方法で切り離したり、くっつけたり、ひっくり返したりしながら、ありきたりのアイデアを非常識なアイデアに変えていくのです。

【制約があるからクリエイティブになれる】
クリエイティブワークをしていると面白いことに気づかされます。それは制約がある方がアイデアは研ぎ澄まされるということです。仕事における三大制約と言えば「コスト」「納期」「品質」です。これらが無尽蔵にあると仮定した場合、残念なことに人は創造性を失ってしまいます。逆に、「いつまでに、これくらいのコストで、この品質のものを」というハードルが高ければ高いほど、人の脳は活性化します。

特に「時間」。与えられた時間の中で何かをしようとすれば、必然的にコストも品質も限界があります。これに関しては、広告クリエーターの書籍などをみれば良く分かります。ほぼ全員が口をそろえて、仕事において最も大切なものは何かという問いに「納期」と答えています。つまり、時間という制約がクリエイティブワークにおける重要なポイントなのです。

この理由は、「捨てる」という発想にあります。「もう少し時間があればアイデアが・・・」は通用しません。与えられた時間の中でアウトプットしたものがすべて。それが府に落ちれば不要なものを捨て、本当に大切な部分だけを残すことができるのです。そこにイノベーションの種が隠されているのです。

【バグ・リストがチームを救う】
では、限られた時間を活かすためにやるべきことは何か?それはいかに準備をしておくかです。IDEO創業者の弟トム・ケリーが執筆した「発想する会社」の中で「バグ・リスト」なるものが紹介されています。これは日常生活の中で気が付いた問題を書き留めておくものです。例えば、両手がふさがった状態でドアを開けなければいけない場面に出くわしたらそれを書き留めておくのです。「どうすれば両手を使わずにドアを開けられるか?」。

こうした日々の気づきや問題解決の習慣がいざという時に力を発揮します。イノベーションを日常化するデザイン思考は、その習慣が創りだすものなのです。


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