岡野先生の会社に訪問。マーケティングについて色々とヒントをいただいた。
興味深いテーマがいくつもあったが、その中の一つを取り上げたい。
プロダクトアウトという考え方がある。
プロダクトアウトとは、企業が持つ強みやノウハウを形にして商品サービスを
開発し市場に投入する手法で、その思考の中心は「やりたい事」「やれる事」
となる。
物のない時代には、新しい発想をどんどん市場に投入していくことで、新たな
価値を創造し市場を満足させることができたが、市場が成熟するとニーズが
多様化し、作り手発想の商品サービスは受け入れられなくなる。
それに対して生まれたのがマーケットインという手法である。
マーケットインとは、市場のニーズを汲み取って、そのニーズを元に商品
サービスを開発する手法である。
ピータドラッカー曰く、
「多くの企業が間違うのは、顧客の声を代弁してしまうこと。顧客のニーズは
顧客に聞かなければ解らない。それは千差万別ですべて正しいという認識を
もち、全ての意思決定の基準に据えるべきだ」
といった趣旨のことを提唱している。
これもマーケットインの考え方と言える。言わば「やるべき事」の視点から
発想すると言える。
ここで終わると、「プロダクトアウトよりマーケットインで」という一般論で終わっ
てしまう。
しかし、よく考えてみよう。大手企業のように不特定多数を対象にし、顧客の声
から随分遠い位置で意思決定を行なうのであれば、市場の声における最大の
ニーズを着実に掴み商品サービスの開発を行なうべきだが、中小企業において
はすんなりと当てはまらない。
仮に10万人の市場があるとして、中小企業はその内の1%のニーズに応える
ことが出来れば商売が成り立つわけだ。
自分たちの「やりたい事」「やれる事」が、その1%のニーズに応えることが
できるならば、プロダクトアウトでも十分に戦えるのである。同時に、自ら欲する
ことなのでモチベーションも上がり、仕事自体がもっと面白くなるのではないだろ
うか?
もちろん市場を無視するということではない。自分自身を市場の中の一人と考え
「このことに困っている人が他にもいるはずだ!」という発想で十分に数%の
マーケットの期待に応えることが出来るはずだと考えられないだろうか?
多くの社員さんが、日々進化する顧客の声に応えるために悪戦苦闘の日々を
送っている。時には「やれる事」を超える「やるべき事」にも必死に対応し、疲弊
していくことが、本当の意味での顧客満足につながるとは思えない。
それらが生み出すものは、「同業種のホームページを見れば、うたい文句は
ほとんど同じ。」という悲しい結末だ。結果、価格競争に飲み込まれる。
自らの発想力を頼りに、次々と新商品サービスを生み出し、これでもかと市場に
投入していく会社はバイタリティがある。
そう考えると、プロダクトアウトも立派な戦略だと言える。












岡野さんのブログから来ました。
プロダクトアウトの理解が少し弱いように感じます。
マーケットインの立場を踏まえすぎといいますか・・・
それほどに相互関係のある概念では本来ないはずです。
コメントありがとうございます。
「相関関係でない概念」という視点は非常に面白いですね。
またお考えを聞かせていただければ幸いですwww。