今日は、静岡の掛川に出張に来ている。入っている異業種交流会で、年に一度行われる全国大会というもので、今回のテーマは「報徳精神でやらまいか」だ。
報徳精神は、二宮金次郎(二宮尊徳)の教えであり、その三要綱である「勤労・分度・推譲」を唱えるものだ。「勤労」とは字の如し。「分度」とは、勤労で得た稼ぎに利用の限度を定め、生活に余裕を生み、少しをまさかの時の為に蓄財する。つまり、分相応のくらしを行う。そして「推譲」とは、その蓄えた余裕を次世代や地域のために譲っていく事をゆうのだそうだ。
二宮金次郎は、農民の出身ながら村や藩の財政を立て直すなど、様々な改革を成し遂げた事で有名だが、その基本思想のひとつ「積小為大」は有名な言葉だ。
大事を為さむと欲せば 小なる事を怠らず勤むべし
小積もりて大となればなり
およそ小人の常 大なる事を欲して小なる事を怠り
出来難き事を憂いて 出来易き事を勤めず
それゆえ終に大なる事をなすこと能わず

学んでいるうちに、改めて2つの事に気づいたのだが、1つは見逃している「小」について今一度考える必要がある事。
もう1つは少し前にさかのぼるが、以前、中国の経営者と話す機会があった。その時、その方はこういった。「日本には絶対に負けない。サラリーマンが2時間の打ち合わせに中国に来て、1週間滞在し、遊んで帰る。そんな国に私は負けない。」その言葉を聴いた時、すごく恥ずかしい気がした。同時に、日本をその一面で捉えるのはどうかともおもった。しかし現実はどうか?日本は本来の勤勉さを忘れて、頑張ることが気恥ずかしいような風土が蔓延っているように感じる。
「勤労・分度・推譲」により戦後復興を成し遂げた日本は、今また、勤労の時代に入っていると思う。人口減少など、これからの厳しい時代を超え、次世代に推譲するために、経営者は「勤労」に勤めなければならない。
話は大きいですが、その為に、今、「小」なる事を怠らず勤める事が大事なんじゃないかと思う。


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