営業は林業

ここの所、セミナーや商談、勉強会などで全国各地にお邪魔しておりますが、その中でたくさんの方にお会いする機会を頂いております。

先日、石川に行った際にすごく含蓄のあるお言葉を頂いてハッとしました。

それがタイトルの

『営業は林業』

という言葉です。

営業形態には、狩猟型、農耕型などと言われます。昨今では、ハンタータイプの営業スタイルより、時間を掛けて営業基盤を築く農耕型が良しとされているのが一般的となりました。

それに対して「林業」という概念は衝撃でした。

「林業は自分の蒔いた苗木を孫が刈り取る。営業というものは自分の代に成功することを考えるんじゃなくて、未来の繁栄に向けて行うものでなければならない。目先の利益にとらわれず、目の前のお客さまの満足を追及して行けば必ずその周りやお子さんの代になった時に帰ってくるものだ。」


その方は、北陸で16,000棟以上の建築実績を誇る北陸ミサワホームの林会長さまで、第1次南極越冬隊の越冬隊長で東芝にて真空管を開発した科学者でもある西堀栄三郎さんの愛弟子だそうです。ベトナムの子供たちを支援する里親制度を作った方でもあります。

西堀栄三郎さんに教わったことや創業秘話、上場させた会社を買い戻して上場廃止させた話や真相は聞いててワクワクしました。

歯に衣着せぬ語り口と飾らないお人柄に触れファンになってしまいました!

北陸には敬愛する経営者がたくさんおります。不思議な縁を感じます。


経営理念と社風の関係

そもそも経営理念とはなんでしょうか?これには様々な定義が存在しています。

理想を念ずる、理論に基づいた信念、企業の根本となる価値観などなど多くの解釈があります。どれも間違っていませんし、何かを正解とするのも違うと思います。言い換えれば、大きくズレなければ独自の解釈でも差支えないと言えます。そこでエクストでは、「理念とは理想像である」と定義しています。

つまり、

独創・・・ひとりのidea みんなのvalue
協働・・・人を尊重し、自分を好きになる
挑戦・・・成功するまでやり続ける
という価値観を理想としていこうと言っている訳です。

私はこうした理念は、明文化する、しないに関わらず全ての会社に存在していると考えています。そして、その価値観は知らず知らずのうちにその会社に浸透し、独自の文化を形成していきます。

それが「社風」です。


よく「人はルールには従わないが社風には従う」と言われています。

人と人との関係で社会が成り立っている限り、その組織やコミュニティが持つそれぞれの雰囲気や暗黙のルールは、まさにこの社風が創りだしているのです。

そして会社の盛衰はこの社風にかかっていると言っても過言ではありません。

なぜならば「企業は人なり」と言われる通り、どんな会社もそこで働く人々の能力の発揮によって新しい商品の開発や高いサービス品質が作られるからです。

つまり、企業の成否は健全な社風が大きなポイントであり、その社風の源泉となるものが理念ということなのです。

そして、企業における経営理念の役割とは、自社の求める価値観を明文化することでその意識を統一し、そこに働く人々の能力を最大限に発揮させる環境を創りだすことなのです。

しかし、理念を掲げたからといって勝手にその社風が出来上がる訳ではありません。

その理想を実現するために必要な制度、取り組み、行動規範、組織、教育プラン、評価制度などが絡み合うことが重要です。

そして何より、組織の長たる私自身がその生き様で理念を体現し、それが幹部の言動となって表れていくことが大切だと思います。私自身、まだまだ体現者になれていないと反省の日々ですが、創業以来、理念に対する考え方はまったく変わっていません。

今年は、特に理念を意識し独創的な視点で、みんなと協働し、新しいことにチャレンジして行きたいと思っています!!