【より早く、より多く失敗する】
創造のステップで拡がったアイデアを実際に形にするのがプロトタイピングです。プロトタイプは「試作」ですので、ここでは完成品を作る必要はまったくありません。出来るだけ早く、安く、矢継ぎ早に制作します。極端に言えば低品質を維持するのです。

ここでのポイントは、自分たちのアイデアを目の前にしたユーザーがどう感じ、どう利用し、どんな問題に直面するのかを分析することです。使い勝手が悪い様子であれば、素早くその問題となる箇所を修正し再び試す、これを繰り返して製品の精度を高めていくのです。

また前項でも述べた通り、時間の制約はここでも有効です。3日掛けてひとつのプロトタイプを作るよりも、1日で作ったプロトタイプを3回試す方がより良い結果をもたらします。なぜこのような手法をとるのか?その理由は、より早く、より多くの失敗を体験する事です。この事によって、商品サービスの成功に近づくキーとなるポイントが手に入る確率が高くなっていきます。

【サービスのストーリーボード】
形のある製品であればこれまでの説明でその手法は理解できると思いますが、形のないサービスに関してはそうはいきません。例えば「思い出に残るブライダル」を売るとしましょう。これをプロトタイプとして形に表し、ユーザーに体験してもらうことはできません。

そこで活躍するのが「ストーリーボード」です。これは、思いついたアイデアをシナリオや絵にしてストーリーとして伝えるという手法です。このブライダルを利用するとどんな順序でどんな体験をするのかを書き出します。ターゲット層となるユーザーはそのシナリオを見て感じたことをフィードバックします。そのフィードバックを元に再びシナリオを書き換え、精度を高めていきます。

【プロトタイプで知りたいことは何かを明確にする】
プロトタイプを作るときのポイントは「何を知りたいのか?」です。例えばあなたが女性用のカバンを作るとして「最適な重さ」を知りたいのであれば、ひとつのカバンに重りを入れて実際に持ってもらえばいいのです。そうすれば、どの重さから重く感じるのか?軽く感じるのか?の情報を得ることができます。そのために重さの異なるカバンを作る必要はありません。これを高速で繰り返すことがプロトタイプのだいご味なのです。

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