積小為大

失敗する人は、心配しなくていい事を心配し、心配しなければならない事を心配しない。

今、解決できないことは、成長した未来の自分に解決させた方が良い成果を出せるものだ。

日々、今の自分に出来ることに集中して生きる。その結果、人は成長することが出来る。

同時に、過去にすがってはならない。過去にすがることを「老い」という。

先日、この言葉を聞いて、ドキッとした自分がいる。

経営における視点のひとつに「選択と集中」があるが、個人に置き換えてもまったく同じことが言える。

「選択と集中」とは、いくつかの選択肢の中からひとつを選び、時間、お金などの資源をそこに集中することであるが、言いかえれば「不必要なことをいかに捨て切るか?」といえる。

今、集中しなければならないことに集中できず、どうでもいいことに問題が発生し、それに時間や労力を取られているのでは成功はおぼつかない。

来年のテーマは「集中」としよう。

そんな事を考えていたら、「積小為大」が頭に浮かんだ。

積小為大

大事を為さむと欲せば、小なる事を怠らず勤むべし。

小積もりて大となればなり。

およそ小人の常、大なることを欲して、小なることを怠り、

出来難き事を憂いて、出来易き事を勤めず。

それゆえ終に大なる事をなすこと能わず。

経営計画は必要か?

ある経営誌の連載で元トリンプ・インターナショナルの吉越浩一郎さんのコラムが目を引いた。

「事業計画なんて要らない。とにかく実行あるのみ」というタイトルで、事業計画不要論を展開しているのである。その趣旨をまとめると以下の通り。

1、計画は立てた瞬間から現実とかい離している
2、計画に縛られてしまい達成のために無理が生じる
3、計画に縛られてしまい打つ手が遅れる

計画を立てるヒマがあるなら、小さな事でも良いからすぐに実行する、日々の仕事に全力を尽くすことが大切。要は 「計画を必要以上に重視すると経営がおかしくなる。」という意見なのだ。

吉越さんのことは、「ムダな仕事はもう、やめよう!」という書籍で知り、非常に感銘を受けたので、注意深く意見の真意を考えてみた。

そもそも経営計画は、
1、現状認識
2、目標の明確化
3、実行プロセス
4、結果の評価指標
の4つをメンバー間で「共有化」するためのツールである。

簡単に言えば、今この会社は「どこにいるのか?」「どこに向かっているのか?」「どんな方法で向かうのか?」「どれだけ進んだのか?」という情報を見える化する。

これらが「不要」と言いきってしまうのは一見乱暴な考え方に映る。しかし吉越さんが言いたいことは、それらを常に考え共有化されている状況を作れば、いちいち時間をかけて作成する必要なんかない。目的地への行き方は常に変化するので、その都度、素早く対応することの方がよほど大切なのに、作った計画に縛られて後れを取っている企業の方が多いということではないだろうか?

また目標については「前年実績を目標に頑張るで十分」と言いきっている。 19年連続増収増益を成し遂げた経営者の発言とは思えない言葉だが、その事より日々の業務を効率化し、商品の品質を高めるのが本当の仕事でしょという考え方があるのかもしれない。

ところが同じ経営誌の中に、エーワン精密の梅原勝彦相談役のコラムに「むこう5年間の経営計画をつくれ」とある。数字をおろそかにして潰れた会社をいくつも見てきた経験からだ。

どちらも一理あり。こうなると、もう自分の考えで決めるしかない。

私の結論は、「経営計画は必要だ」です。目標なきところに計画なし。計画なきところに実行なし。多くの人が関わる組織運営において、意識の共有化は非常に重要です。経営計画書を、実行手引書として捉えるのではなく、メンバーと意識を共有化するためのものと考えれば、その意義は大きく広がる。ただし、吉越さんが考える経営計画のデメリットについては、大きな教訓として心得ておく必要がある。経営は日々の意思決定の集積によって成り立つという事を忘れてはならない。

デザインが伝えるポリシー

今日は、先日ご依頼いただいた不動産サイトについてデザイナーの百田とミーティング。リノベーションにまつわる物件を取り扱うため、どの競合サイトもなかなかデザイン性が高く、普通に組み立てては埋没してしまう。かといって奇をてらい過ぎるとユーザビリティ(使い勝手)が低下してしまう。

サイト名称なども含めてあれこれ話しているうちに、百田からビビッとくるアイデアが。ということでその案に即決。

ユーザーが目的とする情報をしっかりと見せつつ、デザイン的にも管理的にも条件をクリアできそうなので、一発目のサンプルレビューが今から楽しみになってきました。正式にオープンしたらこちらでもぜひご紹介したいと思います。

今日のタイトルは「デザインが伝えるポリシー」ですが、デザインと一口で言ってもあらゆる要素があります。レイアウトやカラーリング、画像素材やイラスト、キャッチコピーなど、様々な要素が相まってユーザーに伝わって行くのです。つまり「形」だけがデザインではありません。

例えば、自然食品のナチュラルハウスさまが、本日トップの情報をリニューアルしたのですが、「想いをつなぐ、未来へつなぐ」というキャッチコピーと共に、スタッフの方と生産者の方が畑で手をつないでいる写真が掲載されています。

この写真とキャッチ、すごくイイですよね。生産者とお客さまを大切につないでいく会社のポリシーや活動が一目で解るように表現されています。

普通の通信販売のサイトは、どちらかというと賑やかでウリウリな感じを演出した方が良いですし、キャッチコピーなどももっと具体的に訴えかけるものが一般的です。

しかしナチュラルハウスさまは、「知らない人に買ってもらう必要はない、店舗をご利用いただいているが遠くてなかなか買えない方のためのショップでありたい」ということで、シンプルに解りやすい打ち出しをしています。必要以上にアピールすることをあえてしていないのです。

私はこうしたポリシーを伝えるのもデザインの重要な役割だと考えています。キチンとそれを伝えれば、それに応じたお客さまがちゃんと反応してくれるものです。

とはいえ、多くのWEBサイトの役割は広告であり店舗です。投下した予算を回収する媒体でなければなりません。個人的な想いだけでは思うような成果を上げることはできないのです。そこには必ずユーザーの視点が必要です。

会社のポリシーとお客さまのニーズ。これをすり合わせるものがデザインではないでしょうか。

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エクスト社長 高畑欽哉の2010年度テーマ!
1、歴史に学ぶ・・・歴史の本を読み漁りたいと思います。12冊。
2、アグレッシブ・・・5サービスリリースと露出度のアップ。
3、新たな趣味を・・・ジムに通う。写真を始める。
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顧客接点は大切です。

先日、コンサルティング先の社長さまと食事に行った際に、小売り会社の方で取り組んでいることをご紹介させていただきました所、「ぜひうちの会社でセミナーやって欲しい!」とのご依頼を受け、4日に開催することになりました。

先月は、仙台でのセミナーなど出張が4回もあったので、資料作りする時間がなかなか取れず、今日ようやく作成することができました。

改めて作成してみると、小売り会社の方で取り組んでいる顧客接点活動は、他にあまり見ない活動だと改めて感じます。

例えば・・・

無料電池交換サービス・・・テレビ、エアコンの電池を2年に一度無料交換。
消耗品交換時期お知らせ・・・フィルター、カートリッジの取り換え時期をお知らせ。
使用法説明無限保障・・・何度でも訪問して使い方を教えます。
「お買上から1年」などの節目のお知らせ
などなど。

他にも、営業パーソン一人当たりが1カ月にとる顧客接点は、

訪問件数250軒、電話件数200件、手書き葉書50枚

更に、2か月に1回のイベント開催。

毎回100世帯~150世帯が来場されます。

これらを実行することが出来るのは、顧客管理システムのお陰です。

これって、なかなかレアなノウハウだと思っています。

何かのサービス開発に活かせないか考え中です。

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エクスト社長 高畑欽哉の2010年度テーマ!
1、歴史に学ぶ・・・歴史の本を読み漁りたいと思います。12冊。
2、アグレッシブ・・・5サービスリリースと露出度のアップ。
3、新たな趣味を・・・ジムに通う。写真を始める。
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同族経営のメリット・デメリット

とある勉強会で異様に盛り上がったテーマがある。「同族経営」についてである。勉強会の参加者は、同族、非同族が入り混じっていて、それぞれの角度から意見が飛び出したが、「デメリットの方が多い」という結論に落ち着いた。

親族特有の甘え、経営数値が不透明、能力に見合わない昇進、不仲による組織崩壊などなど、実体験を元にした意見が多数出て、非常に面白い議論になった。

逆にメリット面では、経営が厳しい時に給与カットなどの対策を打ちやすい、経営状態が良くない会社でも後継できるケースが多い、逆境時に血族ならではのモチベーションで一致団結できるなど、苦しい時に融通が利くという意見が多かった。

ちなみに私の感じるメリットはひとつだけです。

「幼少期から教育することが出来る。」

これに尽きるのではないかなと思う。リーダーとしての心構えや習慣、物の見方考え方など、子供のころから教育できることは、とても大きなメリットだ。何より、親の背中を見せることが一番大きな教育かもしれない。

よく2代目で傾いて、3代目でつぶれると言うが、ろくでもない背中を見せている親経営者にこそ問題があるのではないか?ろくな教育もして来なかった創業経営者が息子を罵る姿ほど滑稽なものはない。

また、中小企業は市場において「弱者」のケースが多い訳で、その会社を後継するには相当の覚悟がいる。血でも繋がっていない限り、後なんか継げないのが本音で、どうせなら自分で一からと考える人の方が多いのではないか。企業が生き続ける上で後継問題は非常に大きな課題であり、一概に同族を否定することなどできない。

更に、他人が会社を引き継ぐ場合、株の譲渡という問題がある。社員さんが大きくなった会社の資産を買い取るのはなかなか難しい。借金してまでこんな会社いらんと言われればそれまでだが、同族の場合、毎年少しずつ株式を相続させるなどの方法で計画的な継承が行なえる。

ピータードラッカーは、「トップへの準備はほとんど行いようがない」つまり、やらせてみないと解らないと言われています。実感としては、経営は能力云々よりもスピリッツの方が数倍大切ではないだろうか。

そういう意味で同族経営は悪くない選択肢である。