SONR.開発ストーリー第10回「これからのSONR.(ソナー)」

SONR.開発ストーリー第10回「これからのSONR.(ソナー)」

SONR.(ソナー)をリリースして最初の1年間で約120社に導入が進みました。一度使い始めると、ものすごい勢いで社内に浸透していきますが、その最初の一歩は当初想像していたものよりも遥かに高い壁だと解りました。

「ITを活用した情報共有」という市場は、社内に限定するとほぼ認知度がないニッチな業界だったのです。メールやLINEなどでの情報のやり取りは行われているのですが、それらを集約して管理したり、共有したりといった習慣がまったくないのです。

つまり「これが何で、どう大切で、これからどうなって、どう使って、結果どう自社に役立つか?」を一から説明しなければならなかったのです。それは同時にWEBマーケティングに向いていないことを意味していました。つまり「認知度が高まれば誰の説明も介さないで勝手に導入される」という状況は、IT活用が遅れている中堅、中小企業においてはかなり難しい状態なのです。また社内には、こうしたツールに懐疑的な方々も多く、導入に至るまでには一筋縄ではいかない難関がいくつも待ち構えていました。

しかしそれは、捉えようによっては私たちにとって追い風にもなりました。資金力のある大手が参入してきてシェアを一気に奪うといったステージに至っていないのがその理由です。つまり、今はじっくりとお客さまと向き合って1社1社の満足度を高める活動に専念できるということなのです。

そこでリリースから1年間は、広告プロモーション、認知度を高める施策を一切行わず、顔の見えるお客さまと徹底的にコミュニケーションを取りながら製品の完成度を高めることに注力していきました。

その結果、面白い場面に遭遇しました。それは、お客さまがSONR.(ソナー)に興味のある方に使い方や活用方法、導入後の成果などを知らないうちに説明してくれるようになったのです。

この効果はテキメンでした。ユーザーは加速度的に増加し、最初の1年間で120社だった導入者数がその後3か月で175%伸長し210社を突破しました。これらの結果は、まだまだ成功と呼べるものではありませんが、その体験はこれからのマーケティング戦略において大きな財産になりました。新しいサービスが、お客さまにどうやって認められかを想像しても何も得るものはありません。やってみた事だけが商品やサービスを磨いていくということを、身をもって知ることになったのです。

SONR.(ソナー)は今後、企業のタスク管理、そして情報共有プラットフォームとしてまずは日本一を目指します。そのために独自の機能に加え、様々なツール、サービスとの連携を元に、企業の生産性を高めるもっともシンプルでもっとも簡単なサービスを実現し、「働く人を幸せにする」という果て無きミッションを追い続けます。

SONR.(ソナー)の今後の成長にぜひご期待ください。

SONR.開発ストーリー第9回「機能よりも大切なもの」

SONR.開発ストーリー第9回「機能よりも大切なもの」

様々な体験、経験を経て、2015年2月12日「SONR.(ソナー)」は正式にリリースしました。約半年間、数社の企業さまにベータ版として導入して頂き、多くのフィードバックを頂戴しました。それらのひとつひとつがとても貴重な体験でした。

もっとも大きく学んだことは、「新しい機能はあまり重要ではない」という事実です。

私たちがフィードバックで期待したことは、みんなが喜ぶ革新的な機能でした。アンケートなどで、計画中の新しい機能について話をすると「それはいいですね」という一定の回答はかえってくるものの、反応はあまり大きくありませんでした。唯一、要望が多かった機能は「カレンダー」機能でした。それ以外はすべて新しい機能ではなく「既存機能の強化による利便性の向上」だったのです。あるお客さまからは「これ以上新しい機能はつけないで!」という要望を頂いたほどでした。

それよりも、「ここから写真が撮れるようにして欲しい」「動作を早くして欲しい」「書き込みしやすくして欲しい」「ログインしやすくして欲しい」といった小さな改善に対するニーズがもっとも大きな関心ごとだと解ったのです。

作り手と使い手の間には大きな意識の違いがあると改めて感じる出来事でした。

そこで、取り組んでいるのは毎週月曜日にお客さまからの小さなご要望に応える機能をリリースするということです。大きな機能開発はその他の日に行い、業務の20%を既存機能の強化に集中するということです。こうした取り組みの成果が常に改善、進化するサービス運営の土台になっています。日々のタスクをより効率的に処理できる機能を高めていくことこそが、SONR.(ソナー)のミッションである「働く人を幸せにする」につながっています。

そのために、技術者個々の能力アップや新しいスキルを持った人材の採用などに目を向けなければいけません。そんなことから、スキルアップのための時間や予算をより自由に使えるように会社として支援するように取り組んでいます。

SONR.開発ストーリー第8回「働く人を幸せにする」

SONR.開発ストーリー第8回「働く人を幸せにする」

創業から様々なサービス開発を重ね、そうやくスタートラインまでたどり着きました。正直、自分たちの情熱が向く方向へ進んでいくことは簡単なことではありませんでした。メンバーには、それぞれの立場があり、ポジションがあり、価値観があります。それをひとつの方向に向けることに多くの人が頭を悩ませていると思います。それを解決したのは、「私たちが作っているサービスが、世の中にどのように貢献するのか」ということに対する意味付けでした。

どんな人にも共通に存在する価値観があると言います。アリストテレスは人生の目的をこれ以上分解できないところまで掘り下げるとそれは「幸福」であると説いたそうです。幸福の形は人それぞれですが、「幸せになりたい!」と考えていることについては共通の価値観ではないかと思います。

そして、すべての仕事は誰かのお役に立つこと、つまりは幸せのためにあると思います。そう考えれば「働く」ということは人の幸せを作りだしていることに他なりません。しかし、現実はどうでしょうか?人の幸せを創っている本人が、その仕事において疲弊しているのが現代の大きな社会問題ではないかと思います。

情報化社会は洪水のような情報を生み出し、その処理のためにスピードが求められ、結果として長時間労働が生まれ、日本は世界の中でもとても低い生産性に苦しんでいます。私たちは、このサービスが一人でも多くの人の仕事を良くすることを共通のミッションとしてから、社内のベクトルが自然と一致してきたと感じています。メンバーのモチベーションは高めるものではなく、高まるものでなければならないと思います。

そこで私たちは自分たちのミッションを「ITの力で働く人を幸せにする」としました。SONR.(ソナー)は一人でも多くの方の生産性を高め、幸せな職場が実現できるよう開発に取り組んでいきます。

ミッション
働く人を幸せにする
~マネジメントの目的は働く人を幸せにすること~

マネジメントの父と言われたピータードラッカーは、仕事を通して働く人々が幸せになることがマネジメントの本質であると考えていました。そして、その為には「人」と「仕事」を最適化する必要があると説きました。その仕事に関わる人々が成果を上げられる環境を作り上げるのがマネジメントの本質なのです。私たちはこうした思想を受け継ぎ、自らの創造性と卓越した技術をもって、働く人々の幸せにつながるマネジメントサービスを生み出し続け、自らがその実践者たらん事をミッションとします。

SONR.開発ストーリー第7回「プロダクトポリシーの誕生」

SONR.開発ストーリー第7回「プロダクトポリシーの誕生」

新商品開発では、機能や仕様が目まぐるしく変化していきます。そして多くの労力は「削る」ことに費やされました。「本当に必要な機能は何か?これさえあれば製品として成立する部分はどこなのか?」つまりは、「製品としてお金を頂けるラインはどこか?」について、連日ディスカッションが行われました。

もちろん、お客さまによって欲しい機能は異なりますし、その引っ掛かりが多ければ多いほど、成約に近づくと考えるのが普通です。しかし、「SONR.(ソナー)」の開発現場では、そのような考え方はまったく評価されません。「できる限り機能を少なくする」。これが大きなテーマになっています。

そして、その考え方が正しいと確信できる出来事が起こり始めたのです。それは、ベータ版の提供を始めてすぐに訪れました。導入したお客さまに利用の感想を頂くと、必ずと言っていいほど帰ってくるセリフがありました。

それは、「とてもシンプルで使いやすい」「簡単に使える」という言葉でした。普段からパソコンを中心に仕事をしている人にとっては物足りないことも、そうではないお客さまにとってはシンプルというキーワードがとても重要であるということを実感したのです。

そんな体験を繰り返すうちに開発現場において「とにかくシンプルで簡単に」というフレーズが聞こえるようになりました。そうしてSONR.(ソナー)のプロダクトポリシー「もっともシンプルでもっとも簡単な」が誕生したのです。

プロダクトポリシー
「もっともシンプルでもっとも簡単な」
~複雑なものは上手くいかない~

なぜシンプルでなければならないのか?その答えは「複雑なものは上手くいかない」からだと私たちは考えています。プロダクトはアイデアの集合体。様々な視点、観点から放たれた要望はプロダクトをより複雑な方向へと導いていきます。私たちは世の中のニーズをよりシンプルに理解し、システム設計やデザインに至るまでをよりシンプルにアウトプットするようにチームのベクトルを合わせます。ユーザーにとって使いやすくよりお役に立つプロダクトを提供し続けていきます。

SONR.開発ストーリー第6回「ネーミング問題「SONR.(ソナー)」誕生」

SONR.開発ストーリー第6回「ネーミング問題「SONR.(ソナー)」誕生」

開発をスタートさせた時は、マネジメントツールというジャンルでした。WEB制作会社がお客さまと案件をマネジメントすることから、開発コードを「Manets(マネッツ)」としました。しかし、仕様変更に伴い新しい開発コードが必要になりました。そこで、社内で公募し投票することになりました。決定した開発コードは「andshare(アンドシェア)」。「情報の共有をあなたと(みんなで)行う」という意味が込められたネーミングでした。

このネーミングはかなり社内にも浸透し、リリース時には正式なサービス名として利用する流れになっていました。そのため、外部のお客さまにベータ版をご利用いただく時も「andshare(アンドシェア)」でスタートしていました。

しかし、いざ商標を取る段階になってすでに他社が利用していることが判明したのです。商標を取るという習慣がこれまで無かったためにこれが大きな回り道をする結果になりました。

使いなじんだ名称を変更する違和感は相当なものがありました。またすでにベータ版をご利用いただいているお客さまについても同様です。

商標を意識して名称を決定する手順はかなり複雑になります。
1、社内公募で名称をつのる。
2、集まった名称の中から候補を絞り込む
3、決定した名称が登録可能かの調査
4、登録可能結果を受けて本申請スタート
5、拒絶応答が1回程度発生
6、修正審査
7、審査通過
8、本登録
と進みます。

3、以降は都度費用が掛かりますので、2、の段階である程度固めておかなければいけません。また、登録する分類にも種類がありますので、結果的に専門家に相談した方が、時間もテマも費用も安くなると思います。

なお事前に調査するには特許庁が公開しているデータベースを利用します。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

結果として、「andshare(アンドシェア)」を断念し、また一からネーミングの公募、決定を行いました。

そして、現在の「SONR.(ソナー)」に決定しました。

「SONR.(ソナー)」とは、電波の力で水中を探査するレーダーです。会社の中に隠れているタスクを見える化するという意味を込めてSONR.(ソナー)になりました。また正式な綴り「SONAR」を利用しなかった理由は、商標などに対する類似性の回避、オリジナリティの演出などの理由があります。

結果的に、現在の名称がシンプルで呼びやすく一番良い形に収まりました。やはりコンセプトなどを徹底的に固めきった後の方がネーミングも良いものが生まれるという体験になりました。

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