【そのアイデアはユーザーの課題をより良く解決できるのか?】
プロトタイプが出来上がったらいよいよユーザーによるテスト段階に入ります。初めのステップ「共感」で、ユーザーの声や行動の観察、自らの体験などによって様々な情報を得た中で、真の課題の抽出、アイデアを経て出来上がったプロトタイプをユーザーがどう評価するのか?とてもドキドキする瞬間です。

もっとも重要なことは、「そのアイデアはユーザーの課題をより良く解決できるのか?」です。多くの場合、課題の解決方法はひとつではありません。その中のひとつを選択し提案する限りは、他のアイデアよりもより良く課題を解決しなければなりません。

「誰にでも使えるアイデアであるか?」「ムラなく何度でも再現できるものか?」「意図したとおりの使い方をしてくれるのか?」。より良く使って頂くためのフォローアップは必要ありません。ユーザーの実際の利用状況を見ながら、より多くの失敗を体験することが大切です。

また利用ユーザーがそれに対してどのような感情を抱いているかを観察しましょう。「けげんな顔で眺めているのか?」「待ってたわ!と前のめりになるか?」「好感を持ってみているか?」。こうして、機能的に意図した結果を得られているか?好感を持って捉えられているか?を見極めることが製品普及に繋がっていきます。

【勇気を出して共感や問題定義に戻る】
この時点で、ユーザーが的外れな体験を繰り返しているとしたら、それは問題定義に誤りがあるかもしれません。「これなら役に立つはずだ!」と意気込んでテストに臨んでいるかもしれませんが、そうした感情は置いておきましょう。すべてをユーザーに委ねてただ見守るのです。

そして、もしユーザーが抱える真の課題や不満が解消されないとすれば、共感や問題定義に戻り、再び最初から始めるのです。それこそがテスト段階においてもっとも重要な点です。

デザイン思考では、あらゆる段階において失敗や繰り返しを許容し、より最善を目指していきます。決して規律正しい順序によってではなく、非直線的なアプローチ、思考、習慣が「イノベーションの日常化」につながっていくのです。

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