人生を豊かに生きていくためには、困難にぶち当たった時、できる方法はないか?どうすれば上手く行くのか?を考えることはとても大切な事である。どんなに優れたビジネスプランであっても、もしくはどんなに優れた組織であっても、事に当たっては必ず厳しい状況に陥り、それを打開するためにあの手この手を繰り出さなければならない。そこにあって、出来ない理由を探しているようでは成功はおぼつかないだろう。またリーダーの心が折れてしまってはどんなに大きな希望やチャンスも実ることはない。

しかし、事を始めるにあたってはこの思考は逆に成功を妨げる要因にもなりえる。なぜならば、可能であるという甘い見通しを良しとし、リスクや阻害要因を掘り下げることを疎かにしてしまうからだ。

以前、吉野家の社長の講演を聞かせて頂いたとき、「もし牛丼が売れなくなったら?」というリスクに対してすでに対応策を検討していたという話を聞いた。ご存知の通り、吉野家は狂牛病の煽りを受けて牛丼の販売が出来なくなったが、素早く新メニューを投入して見事に難局を乗り切った。牛丼屋が牛丼を売れないなどというシミュレーションは中小企業にはないリスク管理のスケールだ。

仕事柄、毎年数十件のビジネスプランを目にするが、私の場合「どうすれば上手く行くか?」という視点と同時に「上手くいかない理由は何か?」をより厳しくチェックしている。資源の少ない中小企業においては、ひとつの失敗が命取りになりかねないし、そこまでいかなくとも後々負の遺産を引きずって苦労することが多いのだ。こうした発想には自ら経験した失敗の経験則が働いている。

しかし、考えられるリスクや阻害要因を探した後は、「それを解決すればいける!」というプラス発想に切り替えることが重要だ。この頃合いは非常に難しい課題ではあるが、経験によって鍛えていくしかない。

結局最後は「やったことしか残らない」という至極当然な結論に辿り着くのだ。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

2 × four =