企画発想 社長ブログ

一言の重みと三言の深み

Twitterがいよいよ盛り上がってきましたね。自分の今をつぶやき合うことによって、リアルタイムな情報交換が行われると同時に、ひとつのつながりが人を介して大きく広がっていくのを見ると、大きな可能性を感じずにはいられません。
iphoneを中心としたスマートフォンの普及も相まって、リアルタイムなコミュニケーションはこれからどんどん進化していきそうな気配です。
日々流れるタイムラインを見ていると、勇気づけられたり、はっという気付きをもらったり、今まさに起っている旬な情報を入手することもできる。
ここまで活発に発信が行われるのは、従来のブログやmixi日記などとは異なり、140文字という短い文節に限定された「つぶやき」というコンセプトによる所が非常に大きい。この縛りが、使い方を明示し、ユーザーを明確にしている。
あえて140文字に限定することで、「ブログはちょっと大変そうだけど、これなら出来る!」という実は一番多いと思われるユーザーへのアプローチに成功したことが要因かもしれません。
それを表すようにTwitterを始めると、ブログユーザーの更新頻度が下がるという調査結果がある。
私も今年に入って、更新頻度がガクッと下がりました。これはTwitterとはほとんど無関係にしたことなのでこれには該当しません(笑)が、どうやら多くのブログユーザーは他の方々とのコミュニケーションが目的で、短い文章でリアルタイムにやり取りするTwitterがあれば、何も苦労して一日一回というしばりで長文を書く必要もない訳で、更新しなくなるのも自然の流れかもしれません。

ところが、私どものような情報発信者をサポートする立場の人間としては、そこに安住する訳にはいきません。
確かに短い言葉は時として想像以上のパワーを生みます。それは、世に残る格言の類を見れば明らかで、長々と何かを説明するよりドンッとインパクトのある一言を打ち出すキャッチコピーの方が印象に残るし伝わりやすい。

しかし実際には、ひとつのテーマを一言で言いつくすことは極めて難しい。
世にある偉人の格言は、実の所、その一言に辿り着くまでに、
テーマの抽出→周辺情報の整理と分析→法則性の発見→凝縮された表現
などのプロセスを経て来たからこそ重みを持つもの。決して「思いつきによる耳触りのよい言葉」などではないのだ。

表現を仕事とする人は、日常の業務においても同じようなプロセスが必要とされる。お客さまの問題点やテーマの抽出に始まり提案に至るまで、一本の筋を通さなければならないのだから。
そして、それを他者に伝えるためには、全体の構想力や文章力が必要になる。
私の場合、日々のブログは、こうしたプロセスを日常的に繰り返す非常に強力なトレーニングとなっていると実感している。

一言の重みと三言の深み。
この両方を使いこなせるスキルがあれば、まずまずの仕事が出来るだろうと思う。

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エクスト社長 高畑欽哉の2010年度テーマ!

1、歴史に学ぶ・・・歴史の本を読み漁りたいと思います。12冊。

2、アグレッシブ・・・5サービスリリースと露出度のアップ。

3、新たな趣味を・・・ジムに通う。写真を始める。

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株式会社エクスト 代表取締役 高畑 欽哉

著者紹介

株式会社エクスト 代表取締役高畑 欽哉

「ITのチカラで働く人を幸せにする」をビジョンとし、企業の生産性向上のための「インターネット創客事業」と「社内コミュニケーションツール「SONR.(ソナー)」の提供」を行う。残業ゼロ、有給休暇100%取得を実現しながら高い生産性を上げている。電話受付なし、時差出勤制度、沖縄・北海道でのテレワークなど、新しい働き方の実践に取り組んでいる。全国各地で100講演を超えるセミナーを行い、のべ聴講者数は1万名を超える。

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