「量より質」という言葉がある。同時に「質より量」という言葉もある。

この両者は、ある場面においていずれも成り立っていて、二者択一を迫られた時、非常に困惑するテーマである。

例えば、明日までにひとつの企画を立てなければならなくなったとしよう。

この場合、
「ひとつの切り口をとことん深めるのか?」
「限られた時間の中で出来うる限りの切り口を模索するのか?」
の選択を迫られることになる。

さて、どうしたものか?


私の結論は「ひとつの切り口を深める」だ。

なぜなら、今与えられた時間は確かに限られてはいるが、それまでに培ってきた膨大な情報がすでに自分の頭の中に存在しているからだ。それらの情報から導き出された切り口を深める以外に方法はない。仮に、企画の最中に新たな切り口が有力となれば、その時点で切り替える。最終的に時間を間に合わすという手法がもっとも適していると考えられる。

そう考えると「量より質」のように感じるかもしれないが、実のところ「質より量」の方が自分の考えに近い。

はっきり言って、「量」の前に「質」は存在しない。

「質」が存在するということは、たとえ「微量」であってもそこには「量」が存在している。


随分回りくどく書いたが、ようは「いっぱい学習して、いっぱい練習して、いっぱい経験して」いかなければ「質」は担保されないものなのだ。

効率性や効果性ばかりを求める風潮が強い昨今ですが、それらの考え方自体が、膨大なムダの上に成り立っていることを忘れてはならない。


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